お悔みの時にも贈ることができる胡蝶蘭

お悔みに胡蝶蘭を贈っても良い?

ご成婚や独立、新規開店のお祝いに贈られることが多い胡蝶蘭。
蝶々が羽を広げたような花びらが縦に並ぶ姿は、とても華々しいものです。
高価な花としても有名なので、フォーマルなシーンで活用されています。
お悔みにも利用して良いのでしょうか?
実は、お葬式や告別式の時にも、このお花の鉢植えがよく贈られています。
テレビに映った芸能人の告別式を思い出してみて下さい。
棺の周りに真っ白な蘭が並んでいませんでしたか?
故人が有名人でなくても、葬儀会場の玄関や受付に蘭が置いてあることがあります。
お付き合いのあった取引先の人が亡くなった、あるいは恩師が亡くなったという時、
会社単位やクラス単位、友人単位で蘭の鉢植えを贈っているのです。
もちろん、葬儀などに参加できない人が個人でお悔やみに鉢植えを贈ることもあります。
その場合は、お花屋さんの通販で購入し、葬儀会場に送付されるよう手配します。
お悔み用のメッセージなどを入れ、
白や薄紫など仏事カラーのラッピングを選択するとフォーマルな印象になります。

故人の好きだった色の胡蝶蘭を

お悔みに贈る胡蝶蘭は何色が良いのでしょうか?
赤、ピンク、黄色、白、紫といろいろなカラーがあります。
さらに、花びらに模様が入っていたり、おしべだけ色が違ったりと、
バラエティーに富んでいます。
基本的には白地に黄色いおしべのものなど、シックな印象のものが選ばれます。
お祝いの席ではないので、シンプルなものの方が適しているのでしょう。
49日や一回忌、三回忌などに胡蝶蘭を贈る場合は、
故人の好きだった色でも良いと思われます。
亡くなった人を忍ぶとともに、故人の家族に心の慰めとしてもらうのなら、
仏事カラーの白よりも生前に好んだ色の方がその人らしさがあって喜ばれそうです。
確かにお葬式には白が合っています。
でも、胡蝶蘭を贈ったとすると、贈られた人はその後鉢植えに水を遣り、育てていくのです。
贈った後のことを考えたら、ピンクや赤、青やオレンジを選びたくなります。
故人の好きな色が分からなかったり、贈っても良いか不安な場合は、
故人の家族に相談してから決めると良いでしょう。