胡蝶蘭を種から育てる

胡蝶蘭の性質を知る

胡蝶蘭とは元々東南アジアから広まった花ですが、
現在ではインドやオーストラリアでも見かけられるようになっています。
胡蝶蘭の性質から、多温多湿の地域で風通しが良いことが条件となっており、
このような環境下では数多くの胡蝶蘭を見ることができます。
また季節に左右される花ではないことから、
1年中楽しめるのも胡蝶蘭ならではの特徴です。
やはり主流は白、白赤、ピンクなどですが、ここ最近ではイエローや縞模様、
紫といった品種も見かけるようになっています。
胡蝶蘭の基本的なポイント、そして育て方を把握すれば、
種からでも十分に育てることができ、
また一から育てる楽しみを感じることもできます。

胡蝶蘭を種から育てるには

胡蝶蘭の場合、種を増加させることは意外に容易ではありません。
胡蝶蘭の性質上、自然の中で成長することは極めて難しいのですが、
人の手で種から成長させる場合は、
まずフラスコの中に必要な栄養素を加えて胡蝶蘭の種を植えます。
また環境管理を徹底することも大切な要素です。
胡蝶蘭は無菌状態を作り成長させなくてはならないので、
お風呂場や暖房器具を利用して菌を抑制しなければなりません。
これに成功すると上手く成長していきます。
4〜5カ月経過すればこの鉢を植え替えして1年以上かけて成長するのを待ちます。
非常に手間暇かかる作業ですが、胡蝶蘭を種から成長させられた時の喜び、
そして愛着もやはり購入して育てる時よりも大きいものがありますから、
時間をかけてじっくりと手入れしてあげましょう。

胡蝶蘭はクローンでも育つ

実は胡蝶蘭を育てる方法にはクローンというものがあります。
クローンで増やす方法は種から育てるよりもはるかに楽です。
この場合、すでにある程度成長している胡蝶蘭を植えて増殖させるので、
同様の胡蝶蘭が複数出来る利点がありますが、
種から成長させるよりも倍以上の時間を必要とするため、
さらに根気強く手入れしなければならないデメリットも発生します。