お悔やみに胡蝶蘭?
胡蝶蘭と言えば、お祝いに贈る花の代表格であり、開店・開業、周年、役員就任、結婚、様々なお祝いのシーンに大活躍してくれます。
ところが最近では、胡蝶蘭がお悔やみのシーンでも活躍するようになってきました。
お悔やみの花の代表格といえば、やはり菊なので、「お祝いの花なのにお悔やみに贈って失礼にならない?」「胡蝶蘭よりも菊でしょ?」と驚かれるかも知れません。
胡蝶蘭がお悔やみの贈り物に選ばれている理由は、「穢れなき白色」という言葉からです。
清純さをイメージさせる白色の胡蝶蘭は、和葬、洋葬どちらのシーンにもマッチします。
また、お悔やみの花は「トゲがある花」を避けるのがマナーですが、胡蝶蘭にはトゲがないので、その点もお悔やみ花として重宝される理由でしょう。
お手入れがカンタンな点も、お悔やみ花として利用価値が高い理由です。
お悔やみで代表的な菊などのアレンジメントは、1日か2日に一度は水換えをする必要がありますが、胡蝶蘭は10日に一度程度でも大丈夫です。
大切な身内を失って意気消沈している遺族にとって、お花の水換えにまで気を遣うのは難しいので、お手入れがカンタンな胡蝶蘭はお悔やみのシーンにピッタリです。
法人間のお悔やみに胡蝶蘭を贈る際のマナー
お悔やみのシーンで胡蝶蘭を贈る際には、マナーをきちん把握して、相手方に失礼がないようにしましょう。
まずは贈るタイミングです。
お悔やみの胡蝶蘭は、初七日から四十九日までの間にご自宅に贈るのがマナーですが、法人間であれば葬儀場に直接贈るのが一般的でしょう。
葬儀場に届けてもらう場合は、葬儀場によっては持ち込みを断られたり、別途持ち込み料金がかかる場合もあるので、事前に葬儀場に問い合わせをしておきましょう。
もし故人のご自宅に贈る場合は、相手方のご自宅の規模を考慮しましょう。
オススメは存在感のある大輪の5本立ちですが、置き場所に余裕がないとかえって邪魔になってしまうおそれがあります。
集合住宅や狭い住宅などでは、中大輪の3本立ち程度の、置き場所を選ばないサイズが好まれるでしょう。
気になる予算ですが、法人間では1万円から3万円以内が相場といわれています。
取引やお付き合いの程度で、相場の中から相手方に遠慮を感じさせないものを選ぶと良いでしょう。