法人間で贈る胡蝶蘭の冬期の育て方

胡蝶蘭にとっての冬について

胡蝶蘭は、1つ飾ってあるだけで華やかな雰囲気になり、水やりの手間が少なくて済み、長持ちすることから法人間で贈られることが多い花です。 元々胡蝶蘭は、暖かな熱帯地域の植物であるため、日本の冬は得意としていません。 冬に入ると、成長が止まる休眠期に入るため、法人などで贈られた胡蝶蘭も、成長が止まり、暖かな春を待つことになります。 この休眠期に入った胡蝶蘭は、成長を止めているため、水を与える際にも最小限にしましょう。 休眠期に入った胡蝶蘭にあまり水をあげてしまうと、水を吸い上げきれずに根が腐ってしまう恐れもあるため、注意が必要です。 しかし、法人で贈る胡蝶蘭は、オフィスや店舗などに飾られることが多く、胡蝶蘭に適した環境を用意するのは難しいのではないでしょうか。 さらに、冬場は、朝や夜など急激に温度が下がることが多いですが、その時間帯にはオフィスや店舗には人がいないことが多いでしょう。 胡蝶蘭の環境だけ考えた場合、冬場は温室など暖かい場所が適しています。 オフィスや店舗ではそのような環境を整えることは難しいため、簡単にできる胡蝶蘭の寒さ対策をしてあげましょう。

冬の管理方法

胡蝶蘭は冬の寒さに弱いため、冬を乗り越えられるように対策をしてあげることで、長く楽しむことができます。 まず、冷え込む時間帯には窓際に置くのではなく、胡蝶蘭を部屋の中央に移動させ、ダンボールや毛布、新聞紙などで鉢を覆いましょう。 鉢を覆うことで、温度を一定に保つことができるのです。 寒い温度としての目安は、10度を下回る場合となるため、覚えておきましょう。 また、胡蝶蘭に水をあげる目安として、根本が乾燥している状態が4日、5日続いた場合にします。 その際にも、冷え込む時間帯ではなく、日中の暖かい時間帯に胡蝶蘭の葉に霧吹きで吹きかける程度で良いでしょう。 胡蝶蘭の根本に水を上げる場合は、ぬるま湯などを少量与える程度にします。 冬場の胡蝶蘭の水やりは、20日に一度などの頻度が適していると言われています。 温度や湿度によっても変わるため、実際に胡蝶蘭の様子を見ながら、水をあげることが大切です。