法人に贈る胡蝶蘭のお手入れには霧吹きが有効な理由とは

霧吹きを活用しよう

法人に胡蝶蘭を贈るときには霧吹きが欠かせません。
法人間の贈り物はプライベートのプレゼントではないため、できるだけ綺麗なまま届けたいものです。
しかし、胡蝶蘭の特徴を理解していなければ綺麗に咲いた状態をキープすることができません。
まずは、どのようなお花なのか知っておきましょう。
最も抑えておくべきポイントは、寒さと乾燥が苦手ということです。
もともと高温多湿地帯である東南アジアで自生していたお花であるため、寒さと乾燥が苦手です。
そのため、乾かないようにお手入れしなければなりません。
また、着生植物と言って、木の上に根を張ります。
植物の多くは、根で土の水分や養分を吸い上げますが、着生植物は木の樹皮に根を広げて流れ落ちてくる雨水や大気中の霧を吸収します。
ほかの植物と同じお手入れをしても綺麗に咲きません。
できるだけ生息した環境に近づけるために、霧吹きを活用するのです。

午前10時までがポイント

霧吹きを使ったお手入れ方法のポイントも知っておきましょう。
乾燥が苦手だからといって大量にお水をあげてしまうと、根腐れを引き起こします。
それは、根は湿気が苦手だからです。
木の上で育つため根は空気に触れていますが、法人にプレゼントするときは鉢に植えらているのが一般的です。
自然とは異なる状態であるため、酸素不足になっています。
そこで、どのようにお手入れするかというと葉っぱから吸収させるのです。
葉には目に見えないほど小さい穴があいています。
これは気孔といって人間の皮膚の毛穴のようなもので、そこから光合成の材料となる二酸化炭素を吸い込んでいますが、同時に水分を失っている状態です。
また、通常は日中に光合成を行いますが、胡蝶蘭は必要以上に水分を失わないために気孔を閉じています。
その分、水分の吸収力も弱くなりますが夜になると気孔が開いて一晩かけて二酸化炭素を吸い込みます。
効率よく吸収させるために、気孔が開いている午前10時までに霧吹きで与えてあげましょう。
冷たすぎるのもよくないため、30度くらいを意識してください。
花びらにかからないように、ふりかけて葉の上に水が溜まっていたら拭き取ってあげます。
このポイントを守っていれば、綺麗に咲き続けてくれるでしょう。